向けたアクション
小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。
子ども世代に安心して暮らせる環境を残したい
画面右から清水さん、宮村さん、宮坂さ
それぞれの作品を手に
古布をアップサイクルした布ぞうり
小物雑貨もすべてハンドメイド
元ホテルスタッフ、元シェフ、元美容師が幼稚園のママ友として出会ったら、お互いの才能に引き寄せられ、ものづくりの楽しさを再発見したireka_shop(いれかしょっぷ)の皆さん。足立区舎人公園のマルシェで活動をスタートし、さまざまな出会いを通して地域とのつながりを深める皆さんにお話を伺いました。
PROFILE
ireka_shop
2023年、舎人公園のマルシェへの参加を皮切りに、かごバッグや子ども向けのアクセサリー雑貨、革小物などハンドメイド作品を販売。同年5月に制作を開始した布ぞうりは、7月の単独イベントで完売し、古布をアップサイクルした作品への関心の高さを実感したそう。現在も作品を通してアップサイクルの認知や「昔からある良いもの」を広めるSDGs活動に注力しています。
- 清水 いずみさん
- 結婚を機に足立区へ。在住6年 元ホテルスタッフ
- 宮村 かおりさん
- 出産を機に足立区へ。在住7年 元シェフ
- 宮坂 玲子さん
- 生まれも育ちも足立区 元美容師
ireka_shop
マルシェ参加で目覚めた「自分たちでもできる」SDGs活動
はじまりは幼稚園で出会ったママ友つながり。朗らかな笑顔でインタビューに答えてくれながらも、互いに「人見知り同士が集まった」と語る皆さんが、マルシェの活動を始めるまでには数年かかったそう。
「宮村さんとは夏祭りやクリスマス会など、子どものイベントで家の行き来をしていたんです。おもてなしの手料理から飾りつけまで、「この人天才?」と思うような仕上がりで……宮村さんがふと漏らした『マルシェに出てみたい』の声に、『やってみようよ!』と私から誘いました。(清水さん)」
「宮坂さんとはものづくりが好き、という共通点からお互いに作る雑貨や素材の情報交換をしていました。清水さんとマルシェ出店の話が浮かび、宮坂さんにもぜひ、と参加を呼びかけました。(宮村さん)」
「私は人見知りするタイプなのですが、ものづくりは好きだったので二人に誘われて楽しそうだな、いい機会だな、と思い切って参加しました。(宮坂さん)」
2023年春、舎人公園のマルシェに初参加。元美容師でセンスのいい宮坂さんがアイコンのイラストを描いたり、告知案内のデザインをしたり。元ホテルスタッフとしてコミュニケーションが上手な清水さんが広報の窓口に。元シェフで手先が器用な宮村さんが飾りつけのアイデアを提案し、舎人マルシェでのすてきな作品群が足立区SDGs未来都市推進担当課の職員の目に留まります。マルシェでの新たな出会いから、「あだちSDGsパートナー」の存在を知り、SDGs課題への関心が深まっていくように。
「子どもの未来を考えると、今までよりも環境問題が身近になりますよね。SDGsの持続可能な社会作りへの課題にも共感する点がいくつもありました。17項目あるSDGsの課題の中から、私たちが今協力できることは何だろう?と話し合い、まずは古着のTシャツをリメイクした布ぞうりやバッグを作るアイデアが浮かびました。少しでも資源ごみを減らし、再利用できたらいいですよね。(清水さん)」
7月に地域の塾「小中高 社会科専門塾 SKY」の協力を経て開催された単独イベント「いれかの夏祭り」では、約40足の布ぞうりが完売。「活動以前より愛用していた布ぞうりに多くの人が興味を持ってくださったことで、自分たちの生活がSDGsに繋がっていたことを再認識できました。(清水さん)」
それぞれの得意を活かし、補い合い、「できる範囲ではありますが……」と謙遜しつつも社会へ貢献できる喜びを実感しているそうです。今後も子どもたちと過ごす街づくりのため、地域の方々と協力しながらみんなが楽しめるイベントを続けていきたいと語るireka_shopの皆さん。SDGsパートナー活動へのアイデアはまだまだ尽きることがありません。
関連するSDGsゴール
Words for the Next!
未来の足立を見据えるireka_shopさんの語録
ライター
足立区の魅力を教えてください。
清水さん
以前は世田谷区に住んでいましたが、足立区は道路が広く物価も比較的安価で、居心地がいいです。親子代々足立区出身のお母さんたちは地元愛も深く仲良しなんですけれど、外部からの転入組を遮断することもなく、心よく受け入れてくれる優しさを感じます。
宮村さん
私は埼玉の草加出身なのですが、実家から近く、都内へのアクセスも便利で気に入っています。以前住んでいた世田谷区は保育園の数は多いものの、待機児童がいっぱいで困っていましたが、足立区は子育てもしやすい街だと思います。
宮坂さん
昔は駅前に車が多くガチャガチャした印象の街でしたが、今はバイクの音も聞こえないし、治安がよくなっていることを実感しています。そうそう、足立区は給食も美味しいんですよ。エビクリームライスが有名で、コンビニでコラボレーションしたお弁当が販売されるくらい。
ライター
足立区の給食は区役所の食堂でも人気メニューで提供されていますよね。給食の食べ残しを減らし、子どもたちへの食育のために「日本一おいしい給食」を目指し、残菜率も減少しているそうですね。さらにこれからの足立区に期待することは何ですか?
清水さん
サッカーやバスケットチームみたいに足立区を本拠地とするスポーツチームがあれば、地域のみんなで応援し、集客できれば経済的にも盛り上がるのではないかと思います。もしくは美術館などの施設があれば素敵ですよね。アートや工作のワークショップで子どもたちへ多様な体験機会を与えてあげたいです。
宮村さん
これからもコミュニティー活動やマルシェみたいな、文化的な活動がどんどん足立区のイメージを明るいものへ変えてくれる力があるんじゃないでしょうか。都内23区でいちばん伸びしろがある区です!
宮坂さん
足立区のニュースはマイナス面が印象に残りがちですが、住めばその良さを実感できる街です。街の中心部の治安の良さが隅々まで行きわたり、県境まで足立区全体の住環境がもっと向上したらいいな、と思います。