向けたアクション
小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。
SDGsキーパーソンを軸に企業として取り組む地域特性を生かした課題解決
左から、鍋島さん、萩原さん、髙橋さん、鳴島さん、平井さん
11月に行われた荒川クリーンエイドには、社員や地域住民など総勢66名が集まりました
ボードゲームを使ってSDGsについて学ぶ出前授業
オフィス機器の販売・保守サービスをはじめ、ITコンサルティングやシステム設計まで幅広く手がけるリコージャパン株式会社。2022年7月には足立区とSDGsの推進に関する連携協定を締結し、区内でさまざまな活動に取り組んできました。全国で事業を展開する同社が地域とのつながりを大切にする理由について、社員の皆さんにお話を伺いました。
PROFILE
リコージャパン株式会社
全国に広がる販売・サービス網を生かして自社製品を販売するほか、業務コンサルティングやシステム構築といったソリューションを提供しています。2016年からは社員向けにSDGs勉強会を定期的に開催。また、対象の複合機などをお客様に導入いただくごとに東南アジアにマングローブを植林しています。2024年3月時点で約42万本の実績です。
リコージャパン株式会社
https://www.ricoh.co.jp/sales/about
- 鍋島健一さん
- リコージャパン株式会社 公共事業部 第四営業部 第二担当室 室長・足立区担当営業
- 平井昌幸さん
- リコージャパン株式会社 エンタープライズ事業本部 公共事業部 第一営業部 第三担当室 室長
- 髙橋摩衣さん
- リコージャパン株式会社 経営企画本部 ESGセンター ESG推進部 サステナビリティ推進グループメンバー
- 鳴島里美さん
- リコージャパン株式会社 経営企画本部 ESGセンター ESG推進部 サステナビリティ推進グループメンバー
- 萩原美知子さん
- リコージャパン株式会社 経営企画本部 ESGセンター ESG推進部 サステナビリティ推進グループメンバー
リコージャパン株式会社
荒川から始まった、持続可能な社会を育む取り組み
SDGsが制定される1年前の2014年、リコージャパン株式会社は荒川河川敷での清掃活動「荒川クリーンエイド」を始めました。荒川の自然を守り、環境保全意識を高めるために開催されているこのイベントは、当初は社員とその家族が参加する社会貢献活動でした。しかし、近年は関わるステークホルダーが増え、顧客企業や近隣住民の皆様が集まり、ゴミ袋を手に取ります。今年も11月に、河川敷に埋もれたペットボトルや粗大ごみ、藪に絡まった瓶や缶などのゴミを回収。河川敷をきれいにした後には、環境教室も開催され、環境問題について身近なところから意識するきっかけとなりました。
こうした社会貢献活動が続いてきた背景には、リコーグループの創業の精神である、三愛精神(「人を愛し国を愛し勤めを愛す」)が社員に広く根付いていることがあります。現在では「国」が「地球」に置き換わると思いますが、この三愛精神に則り、環境保全と社会貢献を重視する文化が醸成されています。今では「SDGsキーパーソン」と呼ばれる700名以上のメンバーが、全国で地域の問題に寄り添っています。特に、47都道府県に広がる各支社で働く社員のうち約8~9割が地元出身者であることが、地域貢献の大きな後押しとなっているのだとか。自分のふるさとを良くしたいという気持ちが、一人ひとりの意欲を高めているそうです。
足立区内でのリコージャパンの取り組みがさらに進展したのは、2022年。足立区がSDGs未来都市に選定された際、区と連携協定を結んだことがきっかけでした。この協定に基づき同社が実施したのが、公立の小中学校への「出前授業」です。SDGsについて学べるボードゲームを活用し、子どもたちが社会課題について知識として知るだけでなく、「自分ごと」として捉えられるよう支援しています。「子どもたちなりに理解して楽しく学んでいる様子から、こちらも気づきや学びを得ることもありますね」と足立区での取り組みを担当する鍋島さんは話します。
日々の業務で培った知見やノウハウを、地区それぞれの課題解決に生かす。リコージャパン株式会社の中心には、「社会貢献」と「地域密着」という揺るぎない思いがあります。自治体や地域住民と手を取り合うことで、どんな化学反応が起きるのか。足立区の未来を創造する企業発のアイデアから、これからも目が離せません。
関連するSDGsゴール
Words for the Next!
未来の足立を見据えるリコージャパン株式会社の皆さんの語録
ライター
足立区の印象や、今後の活動の展望についてお聞かせください。
鍋島さん
足立区は、商店街の方たちはもちろん、自治体の方々も皆さん人情味がありますね。人と人との交流から生まれるパワーを感じます。今後の展望としては、区内の事業者の方々と協力しつつ、我々リコージャパンの知見を生かして足立区の未来に貢献していきたいですね。
平井さん
足立区で行った出前授業の感想でもいただいたのですが、やはり何事も「自分ごと」として捉えることで次に進んでいくのではないかと思います。リコージャパン社内でも、SDGsを自分ごととして浸透させていきたいと考えています。
萩原さん
荒川クリーンエイド以降、普段街を歩いている時にもパッとゴミに目が行くようになり、自分自身でやってみることの大切さを実感しました。今後は社員一人ひとりにもそういった実感ができるような、実際に足を運んで活動する取り組みもできたらいいなと思います。
鳴島さん
私は足立区での荒川クリーンエイドに携わっていますが、河川敷で野球をしている少年たちの笑顔が印象的で。こういった活動が、彼らにも環境について興味を持ってもらうきっかけになればと思います。今後も、区民の方と社員とで一緒に行う清掃活動は続けていきたいですね。
髙橋さん
SDGsのゴールは2030年ですが、本業を通じて社会課題の解決に寄与するという姿勢は、今までもこれからも変わりません。リコージャパンの顧客の多くは中小企業ですが、中小企業が元気になれば、その地域の活性化にもつながると考えています。事業としての中小企業支援を通して地域の活性化に貢献したり、SDGsキーパーソンの活動から各地域にSDGsの取り組みを広めたり、ステークホルダーの方々と協働しながら、引き続き活動を続けていきたいです。