足立区の未来
向けたアクション

小さな一歩の積み重ねで、
足立区の未来がつくられています。

2025.07.17
レポート

「世の中の体温を上げる」ためにユニークなモノづくりで笑顔の輪を広げる

足立区六月で散髪屋を営むご実家の前で

渡部さんがプロデュースしたプロダクトの数々

店内でご両親と記念の一枚

足立区を拠点に、人と人を結び付け、さまざまなアイデアを実現する仕掛け人・渡部さん。多くの人を巻き込みながらモノづくり・コトづくりに邁進しています。出会い、話し、仲間をつくる。足立区を中心に展開するユニークな活動の内容や、そこに込められた想いについてお話を伺いました。

PROFILE

U限会社B才教育

渡部さんが立ち上げた個人プロジェクト「U限会社B才教育」は、人々や企業をつなぎ、商品の企画・販売やイベントの開催などを手がけています。名前は、有限会社よりも小さくユルく、英才教育よりB級センスの体験を届けよう、という活動のモットーから。

U限会社B才教育
https://www.instagram.com/ugen_bsai/

渡部 英行さん
足立区在住。U限会社B才教育 代表

U限会社B才教育

まちを温かくする モノづくりを目指して

アウトドア情報メディア会社で事業開発部のリーダーを務める渡部さん。キャンプが好きで「日本のアウトドアをカルチャーに」というミッションのもと、アウトドアのオリジナルギア開発に携わっています。ご自宅にはお気に入りの道具が並び、日常の中に渡部さんのこだわりや遊び心が溶け込んでいます。まさに「好き」を仕事にしながら生活を営んでいる渡部さんですが、本業の傍ら取り組んでいる活動があります。それが個人プロジェクト「U限会社B才教育」です。

このプロジェクトの主な取り組みは、アパレル商品やアウトドア関連グッズの企画・開発から販売までを一貫して行うこと。蚊取り線香立てやキャップ、コミュニティのオリジナルTシャツなどを仲間と制作しています。モノづくりの出発点は、足立区での出会いです。地元の飲み屋でたまたま居合わせた人と意気投合し、一緒に企画を考えるところからプロジェクトが始まります。過去には板金工場で働く人と仲良くなり、一点一点オーダーメイドのランタンシェードを作ったことも。渡部さんの本業であるアウトドア事業と、足立区を舞台に育まれた人とのつながりが融合し、新たなプロダクトが生まれていきます。

小さい頃から機械いじりが好きだった渡部さんは大学で工学を学び、卒業後はエンジニアとして巨大な橋をつくる公共事業の施工管理などを経験。子どもの誕生を機に、より身近で人々に喜んでもらえるようなモノづくりを目指して、玩具メーカーなどを渡り歩きます。そしてたどり着いたのが、自身の想いを色濃く体現した「U限会社B才教育」でした。

渡部さんが掲げるパーソナルミッションは、「世の中の体温を上げる」こと。その言葉には、地域の人々を巻き込みながら、たくさんの笑顔を生み出し、人々の幸せに貢献したいという願いが込められています。人生を通じて取り組んできたモノづくりが、出会いを生み出し、まちを元気にする。そして、渡部さんとまちの人々が人生を楽しく過ごす姿こそ、そこで暮らす次世代に前向きなメッセージとなるでしょう。渡部さんは明るい未来の種を、今日もまちにまき続けています。

関連するSDGsゴール

目標11
目標17

Words for the Next!

未来の足立を見据える「U限会社B才教育」渡部さんの語録

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ライター

生まれも育ちも足立区。まちの変化を感じることはありますか?

渡部さん

竹の塚は竹の塚、綾瀬は綾瀬、五反野は五反野と、各エリアで活動しているコミュニティがいろいろ繋がって、一つになろうとしている動きを感じます。

ライター

地元のネットワークが活動の源になっているんですね。

渡部さん

そうですね。困ったときに「ちょっと頼める?」って言える人が近くにいる。それだけで、やりたいことが着実に形になるんですよ。

ライター

最後に、これから目指していきたい未来像を教えてください。

渡部さん

もっとアウトドアの魅力を多くの人に届けて、世代を超えて受け継がれる文化にしたいです。あとは、足立区での音楽フェスの実現。自分が面白そうだと感じたことが、みんなのハッピーにつながれば最高ですね。