【開催報告】令和7年度 第1回あだちSDGsパートナーMeetingを開催しました!
令和7年6月5日(木)「あやセンター ぐるぐる」にて令和7年度 第1回あだちSDGsパートナーMeetingを開催しました。
あだちSDGsパートナーMeetingとは、足立区の持続可能なまちづくりに向けて、一緒に取り組む事業者・団体が集まり、企業の垣根を越えた知見や経験を共有することで、足立区の活力となる新しい取り組みや共創を生み出す場です。
令和7年度のスタートとなる初回には、初参加となる足立区でシェアスペースを運営するシェアぞうや子ども健全育成などを行うNPO法人ライフナビゲーター協会の方々をお迎えし、9企業・個人事業主、合計16名の皆様にご参加いただきました!
■新コーナー「俺の話を聞け~」
昨年度のアンケートで参加企業から自社の活動を紹介したいという要望が多かったことから、今年度は新たな試みとして、自社の取り組みや自身の活動について紹介したい人を募りピッチをしてもらう、新コーナー「俺の話を聞け~」を設けました!
新コーナーの初回に手を挙げてくださったのは、新井商店の渡邉克知さん、CreateZERO大学の北詰ななこさん、日本ライフナビゲーター協会の新井晴美さんの3名。一人ずつ前に出てきてもらい、自己紹介から自身の活動や展望についてお話しいただきました!
●移動ごみステーションをやってみたい!(株式会社新井商店・渡邉克知さん)
古紙をメインに資源リサイクルを行う新井商店で働く渡邉さんは、日常から資源というものをいかに循環させるかを考えて活動しています。
そんな渡邉さんがやってみたいこと、それは「移動ごみステーション」。昔営んでいたキッチンカーを改造し、選別ができる設備を積んで、イベントのごみをゼロにするためのごみの選別屋として出店してみたいのだといいます。さらに、炭素会計アドバイザーの資格にも挑戦し、いずれはイベント内でどれだけCO2排出量を削減できたかを算定し、CSR報告書などに記載できるような取り組みも考えているそう。
渡邉さんは、「これは個人的に思っていますが、新井商店の新規事業としても社長に提案してみようと思っています」と意気込みを語りました。
●キャンバス講師の資格を取りました!(NPO法人日本ライフナビゲーター協会・新井晴美さん)
本業は東京大学の医学部でiPS細胞の研究を行い、願望実現コンサルタントとして、自身の会社も立ち上げる新井さん。二人の息子の性格があまりにも違い子育てが上手くいかず悩んだことをきっかけに、心理学や占いを学び始めたといいます。
そんな中、全ての人々が相互理解をし、個々を大事にできる明るい世の中をつくることを目的に社会貢献活動を行う日本ライフナビゲーター協会に出会い、ライフナビゲーター資格がとれるCreateZERO大学で勉強し、今回初めてキャンパス講師の資格を取得。
新井さんは、「もともとは理系女ですが、今後は社会貢献活動などSDGsへも取り組んでいきたいと思っています!」と力強く話しました。
●ホンネで皆と話したい!(CreateZERO大学・北詰ななこさん)
CreateZERO大学の学長を務める北詰さん。CreateZERO大学は、自分を知り、相手を知り、ときを知り、そして行動するというのがモットーで、大学の3年間で自分を自己実現に導くことを目標にしています。そして、この大学でもう一つ大切にしているのが魂で会話する、つまりホンネで話すこと。
北詰さんは、「自己実現は難しく、道は長いですが、私はそれを『オモロー』だと思っています。今日はホンネで話せる皆さんとお会いできてうれしいです!」と場を盛り上げました。
今回から新コーナーとともに、新たな試みとして、「オモロー!」「ええやん!」と書かれたうちわを参加者の皆さんに配布。3名のお話の間、皆さんうちわを掲げて、「ええやん!」「すごい!」とリアクションしていただき、会場は序盤から大盛り上がりとなりました。
■多様な観点が多くの「気づき」を生む
ピッチ終了後は、「環境」「食ロス」「伝統文化」の3つのテーマでグループに分かれ、グループトークを行いました。
「環境」のグループでは、新井商店のリサイクル技術が話題に。なんと、新井商店の渡邉さんによると、今のリサイクル技術では、木を切って新しく真っ白な紙をつくるよりも、古紙から真っ白な紙をつくるほうが低コストで行えるといいます。これにはグループ内ではもちろん、会場でも「へ~!」と驚きの声が上がりました。
だからといって木から新しく紙をつくるのがすべて「悪」なのかというとそうでもなく、印刷関連事業を行うサン・ブレーンの伊藤景明さんからは、「新しくつくる紙も計画的に植えられた木からつくれば、環境に配慮した紙が生成できますね」と違う視点からの意見も。
「プラスチックや紙を『悪者』と決めつけるのではなく、環境に配慮した形で木を切ったり、古紙から紙をつくって循環させたり、企業の活動や技術によって、様々な選択肢が出てくると良いですね」というファシリの一言に会場からは「ええやん!」と賛同の声が集まりました。
そして、「食ロス」グループでは、事業系食品ロスが年間236万トンに上る(令和4年度消費者庁より)という課題をきっかけに、「お店側の作りすぎを減らすためには何が必要か?」について議論が活発化。
「私はこれまでお店で働く中で、『品切れは罪』という考えがすり込まれてきましたし、まだその風潮は消えていないように感じます。品切れしてもとがめず、逆に環境に配慮している店という意識醸成がお店も消費者もできないといけないなと思います」という米農家の信知孝さんの意見に、会場では「うん、うん」と相づちを打つ姿が多く見られました。
最後の「伝統文化」のグループでは、大人も子どもも楽しめる伝統文化のワークショップの案出しで大盛り上がり。
「日本のお祭りと世界のお祭りを比較するようなワークショップはどうか?」「遠方にいる人やなかなか現地へ赴けない高齢者や障がいをもつ方に向けて、デジタルを活用して伝統文化を見たり、体験できたりするような機会はつくれないか?」など、様々な意見が出ました。
初参加でシェアスペースを運営する鈴木さんは、「いつもは一人でワークショップの企画を考えていますが、今回いろんな観点からお話を聞くことができたことによって、次のワークショップの企画イメージが一層湧くようになりました!」と一言。
各企業、個人で培った知識や観点によって新しい気づきが生まれた、とても良い交流会となりました!
■皆さんの取り組みをより広く伝えてみませんか?
「あだちSDGsパートナー」では、パートナーMeeting(交流会)に参加していない方からも「あやセンター ぐるぐる」でのイベント企画を受け付けています。SDGsに取り組んでいる皆さんの取り組みをもっと多くの足立区の方に知っていただくために、ぜひご活用ください!
「あやセンター ぐるぐる」で開催したいイベントがある方は、以下をご参照ください。
◎条件
・あだちSDGsパートナー登録申請が完了していること
・足立区のSDGsやまちづくりを推進する内容であること
・令和8年3月までに「あやセンター ぐるぐる」でイベント等を実施できること
その他、企画の応募・イベント実施についてのお問い合わせは
以下のメールアドレスにて受け付けています。お気軽にご相談くださいませ。
⇒ あだちSDGsパートナー令和7年度運営事務局 adachi_sdgs@yuidea.co.jp
「あだちSDGsパートナー」募集中! 詳しくは下記のリンクへ。
⇒ 足立区SDGs未来都市特設サイト https://www.adachi-sdgs.jp/partners/
次回のあだちSDGsパートナーMeetingは令和7年9月18日(木)を予定しています。
ご参加をお待ちしております!!