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2025.10.01
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【開催報告】あなたのアイディアで足立区の子どもの未来を守ろう! ~LGBTQ+について悩む子どもが地域に埋もれないように~ byソーシャルデペロップメントジャパン

あだちSDGsパートナー「社会福祉法人ソーシャルデベロップメントジャパン」主催のイベントが、2025年9月17日(水)にあやセンター ぐるぐる(足立区綾瀬)にて開催されました。本イベントは子育て総合相談窓口「SKIP(https://stand-by-kids-parents.studio.site/)」をもっと利用して欲しい、という目的で企画され、今回がVol.4の開催となります。
※あなたのアイディアで足立区の子どもの未来を守ろう! 
~不登校児が地域に埋もれないように~https://www.adachi-sdgs.jp/partners/news/index.php?c=topics_view&pk=1734673341
※あなたのアイディアで足立区の子どもの未来を守ろう!
 ~外国ルーツの子どもが地域に埋もれないように~https://www.adachi-sdgs.jp/partners/news/index.php?c=topics_view&pk=1743060868


今回のゲスト登壇者は、
-一般社団法人こどまっぷ 長村さん・茂田さん
-足立区地域のちから推進部 多様性社会推進課 市村さん・渡辺さん
です。

●足立区の取組み
足立区では令和3年4月より足立区パートナーシップ・ファミリーシップ制度(https://www.city.adachi.tokyo.jp/sankaku/pa-tona-shippuseido.html)がスタート。この制度は、戸籍上の性別にとらわれず、お互いを人生のパートナーとして協力しあい、生活を共にすると約束した2人が、自由な意思により「パートナーシップ宣誓」した届出を区が受領し、受領証明書および受領証明カードを交付する制度です。また、宣誓した方に、お子様や親御様がいらっしゃる場合、併せて宣誓することができます(ファミリーシップ宣誓)。

また、こうした社会の実現に向け相互理解を促進する手段の一つとして、「あなたの身近にも。LGBTを知る本(https://www.city.adachi.tokyo.jp/sankaku/r4lgbt-keihatsusassi.html)」を作成、基礎的な知識や当事者等の生の声などを紹介しています。


●こどまっぷの取組み
長村さんが代表理事をつとめるこどまっぷは、「子どもが欲しい」また「子どもを育てている」LGBTQの方々や、それを応援するアライアンスな仲間たちを繋げる活動をしています。足立区とも様々な取組みをすすめており、パートナーシップ・ファミリーシップ制度ができるよう働きかけ、長村さん・茂田さんはパートナーの宣誓第1号となります。現在は、お二人で3歳の子育て真っ最中とのこと。他にも「足立レインボー映画祭」を企画・開催するなど(現在は足立区主催)、「LGBTQが子どもを持つ未来を当たり前に選択できる」そんな社会を目指し、精力的に活動中です。こどまっぷには毎日数件問い合わせがあり、中には海外からの問い合わせもあるそう。

茂田さんは様々な取組みの目的は「可視化」と話します。昨年『シルエットファミリー展』を足立区で開催。プライバシーを守りつつ、実際に居ることが分からない私たちをどう可視化すればよいのかを考え、顔を刺繍で隠しアートとして紹介しました。「何も後ろめたいことではないから明るく表現したかったんです」と茂田さん。
 

●みんなにアライになって帰ってもらいたい
アライ(Ally)とは、性的マイノリティーの人々を理解し、支援したいという人を「アライ(Ally)」と呼びます。ファシリテーターを努めるソーシャルデペロップメントジャパンの矢部さんは「このイベントを通して、みんなにアライになって帰ってもらいたいです」と話します。

参加者からは、「そもそもLGBTQという言葉自体が難しく、それぞれの意味の理解もできていない」という声や「例えば’彼氏/彼女はいるの?’とか、当たり前に言ってしまうんだけど無意識の否定など、我々が気を付けたほうが良い言葉はありましたか?」といった質問がありました。長村さんは「この人には言っても分からないと思って本音を言わないようになるだけ」と話します。ただ「’彼氏/彼女はいるの?’ではなく’パートナーはいるの?’という言葉に置き換えてもらえるとすごく話しやすくなると思います」と話してくれました。
 
●制度があることで安心して暮らせる
パートナーシップ・ファミリーシップ制度は、自治体が行っている制度のため法的なサポートは一切ありません。茂田さんは「婚姻届とは異なり、パートナーと認められても戸籍上は赤の他人。長村がいなくなれば子どもと私は赤の他人になるので子どもを育てることができない。未成年後見人として申し立てが必要」と話します。
ただ、区として事業者に対して働きかけをしてくれていることもあり、不動産や病院などで困ったことがあっても、制度があることで「何かあったら助けてくれる」と思えて安心して暮らすことができるとのこと。
また、もうひとつ大事なこととして、「自治体が制度として認めることで社会的な認知が変わるんです」と茂田さん。自治体が認めているんだから否定することではないという意識が広がり、当初否定的だった長村さんの親も近所の人に「娘のパートナーです」と紹介してくれるようになったそうです。
 

●さいごに
今回のイベントを通して、主催者である矢部さんは「正直、私はフォーマルな場でLGBTQ当事者と関わった経験がなかったので、必要以上に言葉を選んでしまい、表層的な内容になってしまうのではないかと心配をしていたんですが、こどまっぷのお二人が「気になったことがあれば全部聞いてください!」と言ってくれたおかげで、いろんなお話をお聞きすることができました。「知る」ことを目的とした参加者も多く、活発に意見や質問も出て、大変意味のあるイベントにすることができました。日々の何気ない言動の中に、私たちをアライたらしめる本質のようなものが存在していると感じました。」と話しました。また、今後については「SKIPコラボイベントを通して、多くの発見や共感が地域に埋もれようとしている悩む子どもたちの支えを生み出せるように今後も回を重ねていきたいと思います!私たちがイベントを行うことで、心ある足立区の人々をつなげる接着剤となればと考えています。」と意気込みを語ってくれました。今後のイベントも楽しみですね!

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